大阪市阿倍野区で予防接種をお探しの方へ
予防接種の重要性
感染症にかかると、身体の中では抗体がつくられ、次にその病原体が入ってきた時に攻撃する仕組みができます。これが、免疫です。予防接種(ワクチンの接種)をすることで、予め特定の病原体に対する抗体をつくり、免疫をつけることができます。感染した場合も発症しにくい・重症化しにくいといった効果が期待できます。予防接種は、さまざまな病気から健康を守るための、代表的な予防医療です。
ワクチンの役割
ワクチンの接種は、感染症から個人の健康を守る予防医療です。そして多くの人がワクチンを接種することで、もしその中で感染者が出た場合も、集団感染や流行を阻止する効果(集団免疫効果)が発揮されます。ワクチンの接種は、ご自身の健康を守るだけでなく、家族、社会全体の健康を守ることにつながるのです。大阪市・阿倍野区で予防接種をお探しの方は、あいだ内科・循環器内科までご相談ください。
当院で取り扱う予防接種の種類
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、特に高齢者や循環器疾患を持つ患者にとっては、重症化するリスクが高い感染症です。心臓病や脳卒中などの基礎疾患がある場合、インフルエンザにかかることで症状が悪化し、命に関わる可能性もあります。毎年、秋から冬にかけて予防接種を受けることが推奨されます。
新型コロナワクチン
変異を繰り返す新型コロナウイルスは、肺炎や血栓症などの急性合併症だけでなく、長引く後遺症(倦怠感、集中力低下、嗅覚障害など)のリスクもあります。最新株に対応した定期的なワクチン接種は、重症化予防と社会全体の感染抑制に貢献します。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌による感染症は、特に高齢者や慢性疾患を持つ患者にとって深刻な問題となります。循環器疾患を患っている患者では、肺炎球菌による肺炎が悪化し、心臓や血管にかかる負担が増すことがあります。肺炎球菌ワクチンは、成人に対して1回接種することが多いですが、年齢や病歴によっては追加接種が推奨されることがあります。
水痘(みずぼうそう)ワクチン(成人)
成人の水痘感染は肺炎や脳炎のリスクが高く、妊婦の感染は胎児異常の原因となることもあります。また、過去に感染した方でも、ウイルスが体内に潜伏し、免疫低下時に帯状疱疹として再活性化する可能性があります。水痘(みずぼうそう)ワクチンは、過去に罹患歴や接種歴がなく、免疫がない成人、あるいは、帯状疱疹の予防を希望する50歳以上の方が対象となり、感染予防と重症化リスク軽減に効果的です。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、加齢や免疫力の低下により発症しやすく、特に心臓病や糖尿病などの慢性疾患がある場合には合併症を引き起こすリスクが高まります。帯状疱疹ワクチンは50歳以上の成人に推奨されています。
麻疹・風疹(MR)ワクチン(成人)
麻疹や風疹は、特に心疾患や免疫抑制状態にある成人患者において、重症化や合併症を引き起こす可能性があります。麻疹・風疹ワクチン(MR)接種は、成人にも適切な時期に勧められます。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルスは血液を介して感染するため、循環器疾患患者にも予防が勧められることがあります。特に高リスクの患者(例えば、免疫抑制剤を服用している患者など)には、B型肝炎ワクチン接種を考慮することがあります。
ムンプス(おたふく)ワクチン(成人)
成人のおたふく風邪感染は重症化しやすく、髄膜炎(約10%)、睾丸炎(成人男性の約30%)、難聴(約0.5%)などの合併症リスクが小児より高くなります。特に医療従事者や集団生活者は予防接種が推奨されます。
成人用RSウイルスワクチン
RSウイルスは高齢者や基礎疾患保持者に重篤な肺炎を引き起こすリスクがあります。特に65歳以上や心肺疾患のある方は重症化率が高く、入院や死亡例も報告されています。最新の成人用RSウイルスワクチンは高い有効性を示し、一回の接種で複数シーズンの保護効果が期待できます。
予防接種の流れ
予防接種をご希望の方は、 事前に予約が必要です。インフルエンザワクチンはWebからのご予約が可能ですが、それ以外のワクチンはお電話でのご予約をお願いいたします。
1ご持参いただくもの
- マイナ保険証または健康保険証
- 診察券(以前に当院をご利用され、お持ちの方)
- 無料券、助成券(自治体から発行され、お持ちの方)
2予防接種当日の流れ
- 受付にお声がけください。その際、予防接種を希望されていることをお伝えください。
- 医師による診察を行います。ご不明の点がございましたら、お気軽にお尋ねください。
- 検温等、体調の確認をいたします。
- 予防接種を行います。
- お会計後、お帰りいただけます。強い副反応が現れた場合などは、当院にご連絡ください。
予防接種前後に気をつけること
予防接種の前に
気をつけること
- ワクチンの種類、接種する時期などをご確認ください。
- 接種するワクチンの効果、想定される副反応などについて、十分に説明を受けましょう。
- 接種当日であっても、体調不良などがあれば医師・看護師にお伝えください。場合によっては、その日の接種ができないこともありますが、安全を最優先した対応をとりますので、ご理解・ご了承ください。
- 過去に予防接種や採血で気分が悪くなったことのある方は、事前に医師・看護師に伝えましょう。横になって接種を受けていただく等の対応を行います。
- その他、気になること、心配なことがあれば、医師・看護師にお尋ねください。
予防接種の後に
気をつけること
- 当日中は、ワクチンを接種した部位を強く擦らないようにしてください。その他、ワクチンに応じて医師・看護師から指示があれば、お守りください。
- 接種後、院内で体調不良などが起こった時には、すぐに医師・看護師にお伝えください。比較的起こりやすい副反応としては、アレルギー反応、顔色が悪くなる、頻脈、血圧低下、気を失う(血管迷走神経反射)などが挙げられます。
- 接種後、当院を出られてから強い副反応が現れた場合には、すぐに当院にご連絡ください。
予防接種に関するよくある質問
予防接種って効果があるの?
予防接種を行い、抗体をつくることで、免疫が獲得できます。これにより、感染症の発症、重症化のリスクを下げるといった効果が得られます。どの程度の予防効果があるかは、ワクチンの種類による差、個人差があります。効果や副反応について気になることがあれば、医師にお尋ねください。
予防接種をしたらその病気にかかることはない?
多くの場合、その病気にかからない(発症しない)ことが期待できます。ワクチンによって異なりますので、医師にご確認ください。またインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など、性質を変化させる病原体については、発症、重症化を防げないということもあります。ただ、ワクチンはその性質の変化を見越して・把握してつくられますので、発症・重症化リスクが低くなるということが言えます。
ワクチンによる副作用はない?
ワクチンの接種により、副反応(副作用)が起こることがあります。多くは、接種したところの腫れ、赤み、発熱などの軽微かつ短期間の副反応です。一方でごく稀に、アナフィラキシーなど、重い副反応が起こることもあります。
国内では、ワクチンの安全性をチェックするため、「副反応疑い報告制度」のもと、接種後の継続的な情報収集が行われています。集められた情報は国の審議会で共有され、かつ専門家による評価がなされます。万が一、定期接種のワクチンによって健康被害が生じ、ワクチンと健康被害の因果関係が認められた場合には、健康被害救済制度に基づき、救済(医療費・障害年金等の給付)が行われます。
ワクチンの副反応が気になる場合には、厚生労働省のHPを見たり、医師に質問をしたりして、安心して接種に臨むようにしましょう。
ワクチンを接種してはいけない人はいますか?
ワクチンの種類によって詳細は異なりますが、明らかな発熱がある方、重い急性疾患がある・疑われる場合には、接種ができません。体調不良などがあれば無理をせず、また必ず申告し、医師の判断を仰ぎましょう。
今、流行してはいない病気のワクチン接種は必要ないの?
ある感染症が流行していない状況というのは、多くの方が予防接種を受けている・免疫を獲得している状況とも言えます。身近に感染者がいない、流行している様子がない場合でも、今後の健康を守るという意味で、対象となる場合は接種をすることをおすすめします。また、いざ感染症が急速に拡大した場合など、ワクチンの在庫の不足によって接種ができない、接種はできたけれど効果が現れる前に発症してしまうなどのリスクが高くなります。
予防接種費用一覧
インフルエンザワクチン
- 一般:3,000円
- 大阪市公費助成対象者:1,500円
新型コロナワクチン
- 通常:16,000円
- 大阪市公費助成対象者:3,000円
肺炎球菌ワクチン
(ニューモバックス®︎NP)
- 8,800円
- 大阪市公費助成対象者:4,300円
肺炎球菌ワクチン
(バクニュバンス® 15価結合型)
- 11,000円
水痘(みずぼうそう)ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)
- 8,800円
帯状疱疹ワクチン (シングリックス®)
- 22,000円
- ※通常2か月の間隔をあけて2回接種推奨
風疹ワクチン
- 6,600円
- 大阪市公費助成対象者:無料
麻疹・風疹(MR)ワクチン
- 11,000円
B型肝炎ワクチン
- 5,500円
- ※通常3回接種(1回目~2回目は4週間隔、2回目~3回目は4~5カ月間隔)
ムンプス(おたふく)ワクチン
- 5,500円
成人用RSウイルス (アレックスビー®)
- 26,000円
※価格は税込です